メインの内容へ進む

茶室について

茶室というと「坪単価 500 万以上」などと言われ、非常に建築費が高いと云うイメージが世の中に浸透しているように思います。実際、茶室に使われる材は入手困難なものもあり貴重な銘木は非常に高価ですし、工事にあたっては専門の技術を持った職人でないとできない仕事を手間と時間をかけて作りますので、どうしても高額になります。しかしあまりに高価では一部の大金持ちしかお茶室が持てないことになってしまいます。



以前より減ったとはいえ、お茶を楽しまれている方はまだまだ大勢いらっしゃると思います。お茶室が欲しいと思った時、本物の茶室は非常に高価だから、と、近くの大工に頼んで頑張って茶室を作ったけど残念な結果になった、という話をよく耳にします。ハウスメーカーに茶室を頼んだけど納得のいくように進まない、どうにかなりませんか、というご相談もよく受けます。建築が分からない建主さんと、お茶が分からない工事業者が、お互いの言っていることが分からないまま工事が進みますので、残念な結果になるのも当然の帰結といえるかもしれません。そこに本当に必要なのは、建築にもお茶にも通じて、建築主の意向をまとめ、工事業者に指示を出せる設計者なのでは、と考えます。



岩崎建築研究室では 2007 年の開設以来、約 50 件の茶室の工事に携わってきました(2021 年現在)。工事の規模は、既存の和室に炉を切るだけの工事から、本格的な茶室を新築する工事まで、お茶室の目的も、お稽古場としてお茶室を整える方から、一亭一客の茶事をするために小間を作る方、気軽にお茶が楽しめる場が欲しいという方など様々。流派も裏千家、表千家、大日本茶道学会、江戸千家、遠州流、藪内流、石州流、鎮信流、などなど。裏千家茶道歴 20 年の一級建築士、岩崎 泰が、これまでの経験を生かし、ご亭主の夢の茶室作りのお手伝いをいたします。まずはお気軽にご相談ください。

作品紹介(茶室)